江沼地方史研究会のあゆみ

 江沼地方史研究会は、石川県の加賀、江沼地域(現在の加賀市)の歴史、地理、民俗などを調査、研究し、郷土文化の発展に寄与することを目的に,昭和30年に加賀市大聖寺の医師、稲坂謙三や、当時、高等学校の教諭であった牧野隆信、山下久男などが中心となって創設されました。
 現在、会員数は加賀市を中心に180名近くに及び、月1回の例会は、創設以来500回を越えており、会員による研究発表や史跡見学などが開催され、毎回,30人から40人が参加しています。
 また、年1回発行される機関誌「えぬのくに」では、これまでに50冊余りが出版されており、その内容も、北前船、一向一揆、白山信仰、屯田兵、加賀の民俗などをテーマとした会員による論文や研究レポートが掲載されており、全国的にも注目されております。
 会の出版活動としては、昭和32年に江沼文献叢書と題し、「聖城叢談」「聖藩算用場定書」「聖城怪談録」の3冊を、昭和55年には「大聖寺藩史」の復刻を、さらに昭和55年に「石倉五州詩稿」、平成元年には「加賀江沼人物事典」を,平成16年には「加賀江沼の字名」を出版しております。
 また、昭和57年に、初代会長、故・稲坂謙三氏のご遺族からの寄付金をもとに稲坂基金がもうけられ、これをもとに毎年、郷土研究に秀でた内容の研究成果をあげた会員に対して、賞状と賞金を贈呈する「稲坂賞」が創設され、これまでに23人の会員が受賞しています。